2010年2月6日土曜日

spirit:「カデナ」池澤夏樹

1968年の沖縄が舞台の小説。おもしろかった。
扉を開けてすぐ、

We haven't had that spirit here since 1969.

というエピグラフがある。「Hotel california」だね、もちろん。
ところで、この「エピグラフ」という言葉がなかなか出てこなかった。カミサンにも調べてもらったけど、わからない。
日本語では「題辞」というらしいんだけど。
わからない言葉を探すのは大変だ。
風呂に入っていて、思い出した。よかった。

で、けっこう好きなんですね、これが。うん(イーグルスじゃなくて、エピグラフそのもの、ね)。むずかしいけどね、使い方が。誰も知らないような言葉では、意味がないし、あまりにもポピュラーなものでは、そっちの意味が先行してしまうときもある。ぴったりはまる、というのがむずかしい。

去年の試験のあと、自分の部屋を大掃除して、本棚にあった本を全部縛ったまま、廊下に置いてあるので、いまは気に入ったエピグラフの具体例がすぐには出てこない。
いずれ新しい自分の事務所を借りたときには、そこにこれらの本を持って行こうと考えているので、それまでは、たぶんこのままだ。

「一致団結して頑張ろうとは私は言わない。--だから団結はしない。一人ずつの勝手な考えが、似た者同士集まって、ここで束になった。そういう風に考えたいんだ--」
脱走兵を逃がす運動に関わった人たちにたいして、リーダーが述べる言葉。(「カデナ」339Pより。無断転載ごめんなさい)
いいな。こういうの。大事なことだ。


「ゆるい連結、勝手気ままなこじん個人、ルールのない集団。そういうものの結実として、フリーコンサート夏の楽園はあったのだと思う。」(元の文章はここに)


考え方が似ていると思わない? 思わないか、そうか。我田引水だね。