2014年3月28日金曜日

at a loss:途方にくれて


ゴルフ場からは、あれからも何度かメールをもらい、桜や、樫や、その他貴重な薪の丸太を分けてもらった。
なんといっても、みんな太いのだ。そのゴルフ場は開業からすでに50年以上たっていて、最初に植えた木もみんな大きくなり過ぎたのだろう。いまだかつて一度もゴルフ場に(コースに)、足を踏みいれたことのないわたしにはよくわからないのだが、コースのあちこちには木がたくさん植わっているものらしい。

そんな丸太を現場で(従業員用の駐車場の隅のほうにおいてある)玉切りして、トラックに載せ、家まで運んでくる。
抱えてやっと運べるような玉が、あっちにもこっちにもゴロゴロ。樫やケヤキは堅いので、簡単には割れない。時間がかかる。
ありがたいことである。薪としては最高とされている樫や桜などがゴロゴロしているのだから。文句を言う筋合いのものではない。のだが、正直途方にくれているのである。いつになったら終わるのか。

ふと思い立ち、ネット接続のプロバイダを変更することにした。最大の難関は何といってもメールアドレスの変更だろう。
いまのプロバイダはもう10年以上使っている。なんで変えるんだと、思うのだが、もう決めてしまった。
だけど、設定やら、アドレスの変更やら、なんだかんだとやっているうちに、だんだん面倒になってきて、途方にくれている。

本当はフィギュアスケートはキライだと言い出しにくい宴会の席 / 荻野直樹

まあ、こんなときも途方にくれたりするものだが、さいわいにもオリンピックは終わった。よかった。

2014年3月27日木曜日

british monarch:ガープとオスカルとディーン


アービングとグラスとケルアック、と言いかえることもできる。
チェコの作家ボフミル・フラバルの長編「わたしは英国王に給仕した」を読む。
3週間で書いたというところは、ケルアックの「路上」と同じ。
ナチスドイツがからんでくるところはグラスの「ブリキの太鼓」と。
荒唐無稽な展開はアービングの「ガープの世界」と。

同じだから素晴らしいと言いたいわけではない。
だが素晴らしい長編というものは、どこか共通点があるものだ。
少し前に読んだ同じ作者の「あまりに騒がしい孤独」の主人公は、ボラーニョの長編に出てくる本好きの主人公たちとよく似ていた。

同時進行はムラカミ編集の短編集と、シバタ編集の雑誌なのであった。わが身においてはたいした進歩なし。

sympathy for the missing:偉大なるかえるくんの教え


クラプトン、ストーンズ、マッカートニー、ディランなど大物の来日が続く。40年、50年と歌い続けてきた人たちの今を聞くことは素晴らしい。歌い続けたことに意味がある。それは否定しないし、認める。文句なし。

だけど、そういう人たちと同じように音楽をはじめて、でもその途中で何らかの理由で、歌うことをやめてしまった人たち、引退した人たち、死んでしまった人たち、行方不明になってしまった人たちもたくさんいる。

うまく説明することはむずかしいと思うけど、音楽活動からリタイアして、ぜんぜん別のことをしている人や、1冊だけ本を出して、それっきり書かなくなった人たちのことを、ぼくはとても気にしている。
そこにはどんな理由があり、どんな事情があったのか。ひとつひとつ個別にじっくりと理由が知りたいと思う。

"The ultimate value of our lives is decided not by how we win but by how we lose."
-Murakami Haruki / Super-frog saves Tokyo

2014年3月11日火曜日

never leave me alone:でき過ぎのFC岐阜


今シーズンは見に行くことはないだろうと考えていた。
ラモス、川口、サントス。なぜだ、と聞かれてもうまくは説明できないのだが、サッカー選手として、どちらかといえば好きになれないタイプの選手が(ひとりは監督だけど)3人もそろってしまって、以来我が家ではFC岐阜の話はタブーである。

タブーだが、ハイライトやニュースはチェックしている。
おお、なんだかもりあがっているじゃないか。
おおーっ、2節を終えて首位じゃないか。

育成ですか? 選手ですか? 監督ですか? センスですか? 戦術ですか?
いいえ、「お金」です。

2014年3月10日月曜日

beginning and farewell:結婚式の終わりと終活のはじまり

長男の結婚式に出た。すでに入籍はしていたのだが、いろいろな事情で式が遅れた。
結婚式に出るのは、30年ぶりくらいか。ほとんど記憶にない。最近の式はずいぶんといろいろな趣向を凝らすものだな、と感心した。
息子からの「感謝の手紙」には、おもわず涙が出そうになった。

家に戻ってから、ふと思い立ち、「夢一番」や「夏の楽園」の資料を全部ゴミ袋に詰めた。
今年4月からわが町はゴミ袋が有料になり、今まで袋に貼っていた無料のステッカーは不要になる。たくさん余っているので、この際可燃物は処分しようと考えていた。

最初のフリーコンサートから、30年たった。
父親が楽しそうに現場で仕事をしているのを見て、今の仕事をやろうと思ったと、「感謝の手紙」にあった。
ああ、もうこれでじゅうぶんだなあ、とそのとき考えた。
もう思い残すことはない。
あ、でも写真は残した。すべてを忘れようとしてるわけではない。

(ウェルカムボードとウェルカムドール、カミサンがつくりました)