しびれるような暑さだぜ。ゴキゲンだぜ。
ポスティングを再開した。梅雨とその後の猛暑で、いったん休憩に入っていたのだが、お盆明けから全開!! (走る代書屋! 8.no pessimism,no optimism:巧言令色すくなし仁)
暑い時期だけに、効率優先で、団地をターゲットにする。
軽トラックに自転車を乗せ、現場に向かい、後は自転車でポスティング。
暑いぜ。ゴキゲンだぜ。
5分もすれば、シャツは汗でぐっしょり。スポーツドリンクを水筒に入れ、タオルと一緒に自転車の前カゴに。耳にしたiPodからは、デッドをはじめたくさんの皆さんが歌ってくれているが、なんせ、暑い!!!! 歌どころじゃなくて…
団地の中は沈黙に沈んでいる。団地といってもアパートではなく、2,30年前につくられた新興住宅地だ。今や住人のほとんどは、老人世代。昼間はクーラーの効いた部屋で静かにお休みだ。
昔からの地主さんたちの住む田舎は、ポスティングがやりにくいことがよくわかった。ポストはだいたい玄関横についていて、その玄関は道路からずっと奥の方だ。ポストを探してうろうろしていると、犬に吠えられ、揚げ句に、ポストは物置の壁に付いていたり、勝手口にあったり。
その点新興住宅地はありがたい。道路沿いにブロック塀があって、たいがいはそこにポストがついているから、自転車から降りなくても、ポストにチラシを放り込める。ありがたい。
わがフリーコンサート時代(1984-2001)のこの時期、クルマにTシャツとポスターとチラシを満載して、名古屋の街を走り回っていた。Tシャツができるのが、いつもだいたいお盆過ぎで、ここから本番までの約1ヶ月は、目の回るような忙しさだった。そしてやっぱりいつも暑かった。
暑い名古屋の夜、運転席に古いラジカセを載せて、聞いていたのは Warren Zevon のデビューアルバムや、Jennifer Warnes のアルバム(冒頭に "Love Hurts" が入ってるやつね)だ。そういう音楽がいつまでも記憶に残っている。
チラシを持って団地の中をうろうろしていると、あのころの名古屋の夜が、白昼夢のように浮かび上がってくる。
オレはずっとこんなことしてたんだなー、あー、しびれるぜ! ゴキゲンだぜ!!
2010年8月30日月曜日
2010年8月29日日曜日
God is a concept:猫は神様
一家心中に失敗して、次女だけが亡くなったという事件が目にとまる。
オヤジは、もう相撲をやめたいという次男とけんかをして、かっとなって、自分の家に火をつける。他の家族はみんな逃げたが、次女は残された猫を探しに戻って、逃げ遅れてしまった。
神様なんてもういないよという歌を作ったのは、John Lennon だったが、"God is a concept"といういい切り方が、当時中学3年だったか、そこいらの小僧には、とてもオドロキだった。
("by which we measure our pain"で、"by which"という関係代名詞の使い方を覚えたのも、この歌のおかげだ。余談だが。)
神様なんてもういない、でもオレたち何とか生きていかなきゃ。そう思うしかない事件が多すぎる。やりきれない。
何年か前に、名古屋の運送会社から給料をもらえなくて、事務所に火をつけちゃったオジサンがいたが、あのときすでに神様はいなかった。
猫は神様である。忘れないで欲しい。
我が家の神様は、ちょっとぼけているが。
オヤジは、もう相撲をやめたいという次男とけんかをして、かっとなって、自分の家に火をつける。他の家族はみんな逃げたが、次女は残された猫を探しに戻って、逃げ遅れてしまった。
神様なんてもういないよという歌を作ったのは、John Lennon だったが、"God is a concept"といういい切り方が、当時中学3年だったか、そこいらの小僧には、とてもオドロキだった。
("by which we measure our pain"で、"by which"という関係代名詞の使い方を覚えたのも、この歌のおかげだ。余談だが。)
神様なんてもういない、でもオレたち何とか生きていかなきゃ。そう思うしかない事件が多すぎる。やりきれない。
何年か前に、名古屋の運送会社から給料をもらえなくて、事務所に火をつけちゃったオジサンがいたが、あのときすでに神様はいなかった。
猫は神様である。忘れないで欲しい。
我が家の神様は、ちょっとぼけているが。
2010年8月23日月曜日
Sheer heart attack:「大統領の最後の恋」
アンドレイ・クルコフの長編(新潮社クレストブックス)終了。
ウォッカ、坂道、氷、水泳…。浮かんでくるイメージはこんなところか。
キエフの街の、具体的なイメージが欲しくて、ネットで地図を見るが、ウクライナ語表記では、見当もつかず。
ロシア語とウクライナ語とは、けっこう近いらしいのだが、キエフに住んでいて、ロシア語で小説を書いているというクルコフは、やっぱりアウトサイダーなんだろう。
この辺で言えば、韓国に住んで、日本語で小説を書いている日本生まれの韓国人みたいなモンでしょ? ちょっとややこしいか。
ウクライナリーグの中継はないだろうな。ディナモ・キエフと、シャフタール・ドネツクくらいしか知らないし。
なんだかわかんないけど、ウクライナという国が、とても身近に思えるようになっただけでも、この作品は○(まる)です。
次に控えし長編は「孤独の要塞」(ジョナサン・レセム)だ。
トマス・ピンチョンの「メイスン&ディクスン」は、まだどの図書館にも入庫していないようであった。残念。
ウォッカ、坂道、氷、水泳…。浮かんでくるイメージはこんなところか。
キエフの街の、具体的なイメージが欲しくて、ネットで地図を見るが、ウクライナ語表記では、見当もつかず。
ロシア語とウクライナ語とは、けっこう近いらしいのだが、キエフに住んでいて、ロシア語で小説を書いているというクルコフは、やっぱりアウトサイダーなんだろう。
この辺で言えば、韓国に住んで、日本語で小説を書いている日本生まれの韓国人みたいなモンでしょ? ちょっとややこしいか。
ウクライナリーグの中継はないだろうな。ディナモ・キエフと、シャフタール・ドネツクくらいしか知らないし。
なんだかわかんないけど、ウクライナという国が、とても身近に思えるようになっただけでも、この作品は○(まる)です。
次に控えし長編は「孤独の要塞」(ジョナサン・レセム)だ。
トマス・ピンチョンの「メイスン&ディクスン」は、まだどの図書館にも入庫していないようであった。残念。
2010年8月22日日曜日
Japanese football no.1 club:ドングリの背比べ
悪夢のような猛暑が続く。眠れない。
やっと寝つくことができたなと思うと、猫が起こしに来る。一晩に3,4回、腹減ったと呼びに来る。仕方なくドライフードを少しずつ皿に入れてやる。
甘やかして育てた(若い頃に一生分の苦労をしたから)のも事実だが、もう年になってきて、少しぼけてきたか。
いや、ぼけたのは、飼い主の方かもしれないが。
首位グランパスは川崎にいいところなく負けてしまった。2-0になった段階で見るのをやめた。グランパスに首位独走を期待する方が無理というもの。
ドングリの背比べのような首位争いがこれからずっと続いていくんだろうな。
それにしてもこの過密日程はどうだ。犬飼前会長の唱えていた秋春制に一気に移行するのは無理だとしても、たとえば天皇杯のスケジュールをどこかに動かして、Jの最終節を正月にしたらどうだ。そうしたら、夏場に休暇も取れるかもしれない。
この時期のJのゲームは、いかに体力の消耗を防ぐかに重点が移って、守備からはいるチームが多くなる。否定はしないが、見ている方はつまらない。日本のサッカーの将来にとっては、よくない傾向ではないだろうか。
日本から高校野球がなくならない限り、真夏のスポーツを賞賛する人たちはずっと生き延びていくのだろう。
この暑さの中で続けられる高校野球は、健全な青少年のスポーツどころか、虐待にしか見えないけどな。
ヨーロッパのリーグ戦もいよいよ始まった。
今シーズンはなんといっても、期待はドイツ・ブンデスリーガです。
香川のいるドルトムント、内田とラウールがチームメイトというびっくりのシャルケ、バラックが復帰したレバークーゼン。王者バイエルンも元気そうだし、見どころはたっぷりだ。
それに、ヨーロッパ1を誇る観客動員数。
今回のW杯をぼんやり思い返してみると、一番印象に残っているチームがドイツだったりするわけで。ケディラとエジルがブンデスからいなくなったのは、さびしいけど、まあ仕方ない。
今シーズンの我が家は、ドイツとプレミア中心で行きます。WOWOWとは契約しなかったので、スペインはあきらめます。
それにひょっとしたら、セリエAの中継がない? かもしれない、近来まれに見る番組編成の可能性もあるスカパー! まだ、わかんないけどね。ぎりぎりまでね。
やっと寝つくことができたなと思うと、猫が起こしに来る。一晩に3,4回、腹減ったと呼びに来る。仕方なくドライフードを少しずつ皿に入れてやる。
甘やかして育てた(若い頃に一生分の苦労をしたから)のも事実だが、もう年になってきて、少しぼけてきたか。
いや、ぼけたのは、飼い主の方かもしれないが。
首位グランパスは川崎にいいところなく負けてしまった。2-0になった段階で見るのをやめた。グランパスに首位独走を期待する方が無理というもの。
ドングリの背比べのような首位争いがこれからずっと続いていくんだろうな。
それにしてもこの過密日程はどうだ。犬飼前会長の唱えていた秋春制に一気に移行するのは無理だとしても、たとえば天皇杯のスケジュールをどこかに動かして、Jの最終節を正月にしたらどうだ。そうしたら、夏場に休暇も取れるかもしれない。
この時期のJのゲームは、いかに体力の消耗を防ぐかに重点が移って、守備からはいるチームが多くなる。否定はしないが、見ている方はつまらない。日本のサッカーの将来にとっては、よくない傾向ではないだろうか。
日本から高校野球がなくならない限り、真夏のスポーツを賞賛する人たちはずっと生き延びていくのだろう。
この暑さの中で続けられる高校野球は、健全な青少年のスポーツどころか、虐待にしか見えないけどな。
ヨーロッパのリーグ戦もいよいよ始まった。
今シーズンはなんといっても、期待はドイツ・ブンデスリーガです。
香川のいるドルトムント、内田とラウールがチームメイトというびっくりのシャルケ、バラックが復帰したレバークーゼン。王者バイエルンも元気そうだし、見どころはたっぷりだ。
それに、ヨーロッパ1を誇る観客動員数。
今回のW杯をぼんやり思い返してみると、一番印象に残っているチームがドイツだったりするわけで。ケディラとエジルがブンデスからいなくなったのは、さびしいけど、まあ仕方ない。
今シーズンの我が家は、ドイツとプレミア中心で行きます。WOWOWとは契約しなかったので、スペインはあきらめます。
それにひょっとしたら、セリエAの中継がない? かもしれない、近来まれに見る番組編成の可能性もあるスカパー! まだ、わかんないけどね。ぎりぎりまでね。
2010年8月19日木曜日
The last one:1974年のG・デッド
この年、グレイトフル・デッドは一時活動停止を決めた。
ウォールオブサウンド(壁のようなPAシステム)の維持が困難になってきたこと、それなりに人気が出てきて小さなホールでの演奏が難しくなってきたこと、ピッグペンがバンドから離れデッドの音楽が変わり始めていたことなど、理由はいろいろあるようだ。
74年10月の5夜連続のウィンターランド公演を最後にデッドは、ツアーをやめると発表した。
その時の音源が聴きたかった。このときのショーは「Grateful Dead Movie」という映像になっているのだが、そのDVDは今アマゾンやオフィシャルサイトに、リストされていない。
Internet Archive には、その時の音源のリストはたくさんあるのだが、ストリーミングできるのはわずかだ。「Soundtrack」で出ているからというのが理由のよう(つまり買え! と…)だ。
というわけで「Grateful Dead Movie Soundtrack」という5枚セットのアルバムを探すことに。アマゾンにあった。3200円。買う!
音のバランスがよく、演奏はもちろん悪くない。Too Gooood!!!
5夜目(10月20日、 The last one)の冒頭、白のシルクハットと燕尾服を着て、ビル・グレアムがMCで登場、とある。
「サンフランシスコの日曜の夜ならもちろん、ザ・グレイトフル・デッド!」(「スケルトン・キー」より)
簡潔だ。すばらしい。
前にも書いたが、ビルは自分の小屋では必ずMCをしていた。よけいなことは一切言わず "Ladies & Gentlemen,The Grateful Dead!" みたいな簡単なやつである。理想のコンサート・プロデューサーであったと思う(この場合は小屋主だが)。
What's next? もちろん「Movie」だよね。さてどうやって探すかな。
"The last one"と記された10月20日のチケットの画像があった。よく見ると、入場料5ドル。エッ??! ドルが変動相場制になるのは73年。このころはいくらくらいだったんだろ?
調べてみた。293円だ。
ついでに当時の物価も。封書送料、20円。国鉄初乗り、30円。ビール(たぶん大ビン)、160円。
ウォールオブサウンド(壁のようなPAシステム)の維持が困難になってきたこと、それなりに人気が出てきて小さなホールでの演奏が難しくなってきたこと、ピッグペンがバンドから離れデッドの音楽が変わり始めていたことなど、理由はいろいろあるようだ。
74年10月の5夜連続のウィンターランド公演を最後にデッドは、ツアーをやめると発表した。
その時の音源が聴きたかった。このときのショーは「Grateful Dead Movie」という映像になっているのだが、そのDVDは今アマゾンやオフィシャルサイトに、リストされていない。
Internet Archive には、その時の音源のリストはたくさんあるのだが、ストリーミングできるのはわずかだ。「Soundtrack」で出ているからというのが理由のよう(つまり買え! と…)だ。
というわけで「Grateful Dead Movie Soundtrack」という5枚セットのアルバムを探すことに。アマゾンにあった。3200円。買う!
音のバランスがよく、演奏はもちろん悪くない。Too Gooood!!!
5夜目(10月20日、 The last one)の冒頭、白のシルクハットと燕尾服を着て、ビル・グレアムがMCで登場、とある。
「サンフランシスコの日曜の夜ならもちろん、ザ・グレイトフル・デッド!」(「スケルトン・キー」より)
簡潔だ。すばらしい。
前にも書いたが、ビルは自分の小屋では必ずMCをしていた。よけいなことは一切言わず "Ladies & Gentlemen,The Grateful Dead!" みたいな簡単なやつである。理想のコンサート・プロデューサーであったと思う(この場合は小屋主だが)。
What's next? もちろん「Movie」だよね。さてどうやって探すかな。
"The last one"と記された10月20日のチケットの画像があった。よく見ると、入場料5ドル。エッ??! ドルが変動相場制になるのは73年。このころはいくらくらいだったんだろ?
調べてみた。293円だ。
ついでに当時の物価も。封書送料、20円。国鉄初乗り、30円。ビール(たぶん大ビン)、160円。
2010年8月17日火曜日
Book on:スロッビング・グリッスルを愛さない
事務所を借りるつもりで、ひもで縛ったままの本も、そろそろ解放してやりたくなった。事務所開設の予定は今のところない。となれば、我が家の中で何とかするしかない。このごろ、ほとんど本は買っていないが、それでも、本棚6つ分くらいの本がある。20代、30代の金のない頃に、買った本が多い。絵本や童話のたぐいもたくさんある。
その童話や絵本を、そろそろ何とかしたいとカミさんに言う。
何とかって、どうするの?
まあ、そりゃあ、ブックオフへ持っていくのかな。
買ってくれないよ。ゴミになるだけ。
でも、もう、家にあっても読まないじゃないか。
そんな会話があって、しばらく保留に。
新聞の読書欄にいしいしんじという作家が書いていた。
「(50年後には)たぶんあらゆる本が生々しく愛おしい。電子書籍が話題にのぼるようになってから、家にある本はすべて残しておこうと決めている。」
50年後(どころか、うちは20年後?)には、たぶん、処分の行き先を決めかねて、残された家族が悩んでいる姿も想像できるが、とりあえず、判断は先延ばしにすることにした。
iPodで音楽を聞くことに抵抗はぜんぜんないが、iPadで本を読もうという気にはなれない。でも電子書籍はすべて否定、ということではないと思う。今では、雑誌や新聞よりネットで情報を仕入れることの方が多いのだし。だけど、やっぱり携帯やパソコンの画面で小説を読みたいとは思わない。
中原昌也の本は読みました。「あらゆる場所に花束が…」。
物語が必要とされていないのに、さらに物語を作る必要があるのかどうか。計算された嘘くささが、さらに嘘くささを増す。主人公もいないし、ストーリーもないし、文体もない。それでも書きたい物語って何???
長編小説の深みに落ちこみたくて、「大統領の最後の恋」を借りた。ウクライナの作家だ。前作「ペンギンの憂鬱」はとてもおもしろかった。4年前にリクエストしてからずっと、図書館に置いたままだった。まだ途中。おもしろい。
前にふれた書評欄に、「ビートが聞こえる本(このPCでは、「きこえる」は「聞こえる」としか変換できない。新聞では「聴こえる」である。最近は、自分では使い分けにあまりこだわらず、わからないときはひらがなに開くようにしている。使い分けは習慣的に決められてきたことであり、絶対的なものではないと思う)。」というコラムがあって、この中原の本も紹介されていた。
「スロッビング・グリッスルを愛する著者はミュージシャン。」なるほど。(書いているのは記者か)
スロッビング・グリッスルには、つらい思い出がある。
30年ほど前、仕事から家に帰る途中、道路の真ん中に馬が倒れていた。交通事故だったと思う。危うく轢きそうになった。その時クルマの中で流れていたのが、スロッビングだった。たぶん、この時以来一度もこのバンドの音を聞いていないと思う。
中原とはあわない。こりゃ仕方ない。
その童話や絵本を、そろそろ何とかしたいとカミさんに言う。
何とかって、どうするの?
まあ、そりゃあ、ブックオフへ持っていくのかな。
買ってくれないよ。ゴミになるだけ。
でも、もう、家にあっても読まないじゃないか。
そんな会話があって、しばらく保留に。
新聞の読書欄にいしいしんじという作家が書いていた。
「(50年後には)たぶんあらゆる本が生々しく愛おしい。電子書籍が話題にのぼるようになってから、家にある本はすべて残しておこうと決めている。」
50年後(どころか、うちは20年後?)には、たぶん、処分の行き先を決めかねて、残された家族が悩んでいる姿も想像できるが、とりあえず、判断は先延ばしにすることにした。
iPodで音楽を聞くことに抵抗はぜんぜんないが、iPadで本を読もうという気にはなれない。でも電子書籍はすべて否定、ということではないと思う。今では、雑誌や新聞よりネットで情報を仕入れることの方が多いのだし。だけど、やっぱり携帯やパソコンの画面で小説を読みたいとは思わない。
中原昌也の本は読みました。「あらゆる場所に花束が…」。
物語が必要とされていないのに、さらに物語を作る必要があるのかどうか。計算された嘘くささが、さらに嘘くささを増す。主人公もいないし、ストーリーもないし、文体もない。それでも書きたい物語って何???
長編小説の深みに落ちこみたくて、「大統領の最後の恋」を借りた。ウクライナの作家だ。前作「ペンギンの憂鬱」はとてもおもしろかった。4年前にリクエストしてからずっと、図書館に置いたままだった。まだ途中。おもしろい。
前にふれた書評欄に、「ビートが聞こえる本(このPCでは、「きこえる」は「聞こえる」としか変換できない。新聞では「聴こえる」である。最近は、自分では使い分けにあまりこだわらず、わからないときはひらがなに開くようにしている。使い分けは習慣的に決められてきたことであり、絶対的なものではないと思う)。」というコラムがあって、この中原の本も紹介されていた。
「スロッビング・グリッスルを愛する著者はミュージシャン。」なるほど。(書いているのは記者か)
スロッビング・グリッスルには、つらい思い出がある。
30年ほど前、仕事から家に帰る途中、道路の真ん中に馬が倒れていた。交通事故だったと思う。危うく轢きそうになった。その時クルマの中で流れていたのが、スロッビングだった。たぶん、この時以来一度もこのバンドの音を聞いていないと思う。
中原とはあわない。こりゃ仕方ない。
2010年8月10日火曜日
Of missing person:ジェリーの不在
ジェリー・ガルシアが死んだのは、1995年8月9日。今年で15年だ。
15年目のその日は、一日仕事の電話もなく、アーカイブにあるデッドの古いライブを聞きながら過ごした。
デッドのオフィシャルサイトを見ていたら、FurthurのギタリストJohn Kadlecikの、長いインタビューが出ていた。
シカゴ近郊で育ったジョン君は、デッドに出会うまでは、ジミー・ペイジやデヴィッド・ギルモアが好きな普通のギター少年だった。
高校生のときに、一緒にバンドをやっていたドラムのやつに聞かされて、G・デッドにはまる。デッドのツアー全部について回ったこともある。まあ、このへんはデッドヘッズにはよくあること。そのころやっていたバンドの音は、they called a “Dead Zeppelin” style。うーむ。よくわかる? ありうる?
ジョン君によれば、G・デッドの演奏のピークは3つある。73-74年、77-78年、そして89-90年。
彼のバンド Dark Star Orchestra のコンサートは、特定の日のG・デッドのショーをまるごと再現しているわけだが、考えてみたらそれにはちゃんと理由があるわけだ。
G・デッドは古い曲も新しい曲も、全部ごちゃ混ぜにして演奏していから、たとえば1970年の"Uncle John's Band"と、1980年の"UJB"とは、演奏スタイルが違うわけだし、そこに1990年の"UJB"が並ぶと、これもやっぱりぜんぜんアレンジが違ったりするわけで、コピーする側としては、何年の"UJB"かを、常に(さらには何月何日かを)特定す必要が出てくる。というわけで、必然的に特定の日のショーをまるごとコピー、ということになる。
少し前にDLした3月3日のFurthurの演奏はムチャクチャよい。G・デッドの理想的な再現と言われても不思議ではない。
だけど、やっぱり気に入らない人たちもたくさんいて、ダウンロードサイトには、そういう人たちのコメントもたくさん出てくる。そういうコメントを削除せずにちゃんと載せている主宰者もえらいけどね。
要するにさ、Furthurの演奏がすごければすごいほど、Jerryの不在が頭から離れなくなる、ってことでしょ。
15年目のその日は、一日仕事の電話もなく、アーカイブにあるデッドの古いライブを聞きながら過ごした。
デッドのオフィシャルサイトを見ていたら、FurthurのギタリストJohn Kadlecikの、長いインタビューが出ていた。
シカゴ近郊で育ったジョン君は、デッドに出会うまでは、ジミー・ペイジやデヴィッド・ギルモアが好きな普通のギター少年だった。
高校生のときに、一緒にバンドをやっていたドラムのやつに聞かされて、G・デッドにはまる。デッドのツアー全部について回ったこともある。まあ、このへんはデッドヘッズにはよくあること。そのころやっていたバンドの音は、they called a “Dead Zeppelin” style。うーむ。よくわかる? ありうる?
ジョン君によれば、G・デッドの演奏のピークは3つある。73-74年、77-78年、そして89-90年。
彼のバンド Dark Star Orchestra のコンサートは、特定の日のG・デッドのショーをまるごと再現しているわけだが、考えてみたらそれにはちゃんと理由があるわけだ。
G・デッドは古い曲も新しい曲も、全部ごちゃ混ぜにして演奏していから、たとえば1970年の"Uncle John's Band"と、1980年の"UJB"とは、演奏スタイルが違うわけだし、そこに1990年の"UJB"が並ぶと、これもやっぱりぜんぜんアレンジが違ったりするわけで、コピーする側としては、何年の"UJB"かを、常に(さらには何月何日かを)特定す必要が出てくる。というわけで、必然的に特定の日のショーをまるごとコピー、ということになる。
少し前にDLした3月3日のFurthurの演奏はムチャクチャよい。G・デッドの理想的な再現と言われても不思議ではない。
だけど、やっぱり気に入らない人たちもたくさんいて、ダウンロードサイトには、そういう人たちのコメントもたくさん出てくる。そういうコメントを削除せずにちゃんと載せている主宰者もえらいけどね。
要するにさ、Furthurの演奏がすごければすごいほど、Jerryの不在が頭から離れなくなる、ってことでしょ。
2010年8月6日金曜日
Dad loves his work:善良リフォーム業者
本業のほうであまりお声がかからないので、時間があるうちに家のことも、いろいろやっておこうと考え、まずは外壁のクラック(ひび割れ)補修に挑戦。
築20年を経過して、外壁も相当いたんできた。モルタルのリシン吹きつけの壁だけど、あちこちにヒビができている。あれを何とかしたいと前から考えていた。そうでなくても、月に2,3回は外壁の塗装をしませんか、ひび割れの補修をしませんか、と電話がかかってくる。ウイ、と答えたら、やつらはたちまち何十万もする見積もりをもって駆けつけてくるだろう。
で、まず、ネットであれこれ検索。ひび割れにただコーキングしただけではまずいだろう、ぐらいはわかるので、塗装業者のサイトをいろいろチェック。写真付きでていねいに教えてくれるところがいくつもあり、だいたいのことはわかった。
まず、ヒビをV字型にカットして、そこにシーリング材を押し込み、その上をモルタルで押さえ、最後に塗装だ。
ディスクグラインダで使うVカット用の刃というのものを、近所のホームセンターで探したがどこにもなかった。結局ネットのお世話になり、広島から取り寄せた。
Vカットそのものは難しいことでない。ひび割れはかなり奥の方まで達していた。目地の所では、金網(って、なんだっけ
、あれ、そう「ラス網」だ)が見えているところもあった。
コーキングはずっと仕事でやっていたので、難しくない。ただ、いつも使っていたシーリング材を、クラック補修用の、ちょっとグレードの高いのにかえてみた。
モルタルは最初、インスタントセメントでやって失敗。樹脂入りだからいいだろうと思ったけど、セメントだから小さな石も入っている。グラインダで削ったら、セメントごと全部取れちゃった。
次に、インスタントモルタルで再挑戦。今度は接着増強剤も入れて、準備万端。これはよかった。シーリング材にもよくくっついた。削ってフラットにする。
後は塗装。全面は無理なので、補修箇所を四角にマスキングして、できるだけ色を合わせて、塗装だ。
いいんだよ、どうせ誰も気にしてないよ、と考える。
試みに、隣の駐車場から我が家をながめたら、うっそうとした木々に遮られ、家はぜんぜん見えなかった。中で何をしているのか、わかんないね、これ。
冬には葉の落ちる木も多いから、寒くなれば、あらも見えるかも。そのころには、塗装も適当にはげて、いい感じになっているだろうと、勝手に判断。終了。
築20年を経過して、外壁も相当いたんできた。モルタルのリシン吹きつけの壁だけど、あちこちにヒビができている。あれを何とかしたいと前から考えていた。そうでなくても、月に2,3回は外壁の塗装をしませんか、ひび割れの補修をしませんか、と電話がかかってくる。ウイ、と答えたら、やつらはたちまち何十万もする見積もりをもって駆けつけてくるだろう。
で、まず、ネットであれこれ検索。ひび割れにただコーキングしただけではまずいだろう、ぐらいはわかるので、塗装業者のサイトをいろいろチェック。写真付きでていねいに教えてくれるところがいくつもあり、だいたいのことはわかった。
まず、ヒビをV字型にカットして、そこにシーリング材を押し込み、その上をモルタルで押さえ、最後に塗装だ。
ディスクグラインダで使うVカット用の刃というのものを、近所のホームセンターで探したがどこにもなかった。結局ネットのお世話になり、広島から取り寄せた。
Vカットそのものは難しいことでない。ひび割れはかなり奥の方まで達していた。目地の所では、金網(って、なんだっけ
、あれ、そう「ラス網」だ)が見えているところもあった。
コーキングはずっと仕事でやっていたので、難しくない。ただ、いつも使っていたシーリング材を、クラック補修用の、ちょっとグレードの高いのにかえてみた。
モルタルは最初、インスタントセメントでやって失敗。樹脂入りだからいいだろうと思ったけど、セメントだから小さな石も入っている。グラインダで削ったら、セメントごと全部取れちゃった。
次に、インスタントモルタルで再挑戦。今度は接着増強剤も入れて、準備万端。これはよかった。シーリング材にもよくくっついた。削ってフラットにする。
後は塗装。全面は無理なので、補修箇所を四角にマスキングして、できるだけ色を合わせて、塗装だ。
いいんだよ、どうせ誰も気にしてないよ、と考える。
試みに、隣の駐車場から我が家をながめたら、うっそうとした木々に遮られ、家はぜんぜん見えなかった。中で何をしているのか、わかんないね、これ。
冬には葉の落ちる木も多いから、寒くなれば、あらも見えるかも。そのころには、塗装も適当にはげて、いい感じになっているだろうと、勝手に判断。終了。
2010年8月5日木曜日
I like it:文体とスピンに関する考察
三つの図書館の連鎖から逃れようとしているのだが、逃れられない。期限になると本を返しに行く。借りた本を全部読み切ることはなかなかないから、罪悪感にさいなまれ、しばらくは借りないでおこうと誓う。
のだが、返しに行くと、たくさん本が並んでいるので、こんなにたくさんあるんだから、借りてやらないと本たちもかわいそうだなと思う。だからできるだけ人気のなさそうな本を選ぶ。ポイントはスピン(しおりのひも)。あれが、本の真ん中辺で、丸まったままになっているのは、誰も借りていない証拠だ。発行から何年もたって、まだ新刊のまま。
そうやって我が家へ仮住まいをしにやってきた新刊本も、ちゃんと読んでやれればいいのだが、やっぱり人気がないのは、それなりの理由もあったりして、スピンを表紙の裏に挟みかえて、そのままお帰り願うこともあったりして、複雑です。
それで、県の図書館でたまたま見かけた「柴田さんと高橋さんの小説の読み方、書き方、訳し方」を借りる。
ついでに隣にあった「物語の作り方・ガルシア=マルケスのシナリオ教室」も借りた。
「死ぬまで自分の文体を持たないようにしたいというのが、僕のひそかな願いではあるのです。」
と高橋源一郎が言うのであった。なるほど。勉強になります。
高橋君がイチオシしていた中原昌也の本も、別の図書館で借りた。(これから読むわけですが…)
片岡義男は早すぎた、というような話にも、感じ入る部分がありました。片岡はムラカミになることだってできたはず、と。(詳しい部分は省略しますけど。ま、要するにカドカワとくっついたのが、どうもね、って、そんなことは言ってないけど)
そんな本です。
サッカー批評と同じで、文学論も、要するに何を言ってもいいんだなあ、って感心しています。
そうそう、こないだは、デヴィッド・ミッチェルの「ナンバー9ドリーム」を読んだ。名作か、傑作かよくわからないけど、"I like it"です、基本的に。
作者はイギリス人なのに、舞台は日本で、うまくできてるなあと感心。ボクはだまされやすいタイプです。
のだが、返しに行くと、たくさん本が並んでいるので、こんなにたくさんあるんだから、借りてやらないと本たちもかわいそうだなと思う。だからできるだけ人気のなさそうな本を選ぶ。ポイントはスピン(しおりのひも)。あれが、本の真ん中辺で、丸まったままになっているのは、誰も借りていない証拠だ。発行から何年もたって、まだ新刊のまま。
そうやって我が家へ仮住まいをしにやってきた新刊本も、ちゃんと読んでやれればいいのだが、やっぱり人気がないのは、それなりの理由もあったりして、スピンを表紙の裏に挟みかえて、そのままお帰り願うこともあったりして、複雑です。
それで、県の図書館でたまたま見かけた「柴田さんと高橋さんの小説の読み方、書き方、訳し方」を借りる。
ついでに隣にあった「物語の作り方・ガルシア=マルケスのシナリオ教室」も借りた。
「死ぬまで自分の文体を持たないようにしたいというのが、僕のひそかな願いではあるのです。」
と高橋源一郎が言うのであった。なるほど。勉強になります。
高橋君がイチオシしていた中原昌也の本も、別の図書館で借りた。(これから読むわけですが…)
片岡義男は早すぎた、というような話にも、感じ入る部分がありました。片岡はムラカミになることだってできたはず、と。(詳しい部分は省略しますけど。ま、要するにカドカワとくっついたのが、どうもね、って、そんなことは言ってないけど)
そんな本です。
サッカー批評と同じで、文学論も、要するに何を言ってもいいんだなあ、って感心しています。
そうそう、こないだは、デヴィッド・ミッチェルの「ナンバー9ドリーム」を読んだ。名作か、傑作かよくわからないけど、"I like it"です、基本的に。
作者はイギリス人なのに、舞台は日本で、うまくできてるなあと感心。ボクはだまされやすいタイプです。
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