都築響一の「ヒップホップの詩人たち Roadside poets」という本を読む。
「テレビから垂れ流される音楽がこんなにも腐敗してしまったいっぽうで、これほど純粋に青くさい音楽が、東京の大手レコード会社や広告代理店の会議室から遠く離れた、日本の片隅で次々に生まれていって、それを聴くことで救われる子どもたちが間違いなくたくさんいること。だから死んでしまったのは音楽ではなくて、音楽業界でしかないこと。」
(「あとがきにかえて」から)
なるほど。そんなことになっているとは。
CDが売れなくなった。レコード会社はやばいらしい。ラジオも誰も聞かなくなった。
そんな話はちらちらと聞くけれど、そんなことになっているとは知らなかった。
ラップやヒップホップと呼ばれるものが特に好きということではないけれど、そこで(東京以外の日本各地で)歌われている歌は、いまこのときにその人にしか歌えない歌なのだ、ということはよくわかった。
音楽業界が死んでも、ぼくは特に困らないけど。
でも、まあ、東京のシステムでつくられた音楽にも、地方でシステムに頼らずにつくられた音楽にも、いいものはあるし、ダメなのはもちろんいっぱいだ。


