2014年1月14日火曜日
time and rhyme:詩歌を読む
正月のラジオ番組表を見ていたら、「サイモン&ガーファンクルの歌を読む」というカルチャーラジオの再放送が目にとまった。
去年の秋に放送されていたようだ。
録音して聞いてみた。
おもしろい。飯野さんという大学の先生がしゃべっている。大学の講義みたいなところがまたいい。
テキストも出ているようなので、アマゾンで調べたが、入荷未定になっていて、NHK出版に注文したら、4日間くらいで届いた。
ポール・サイモンはこんなにも詩人だったのかと、いまさらながらに驚く。
今年最大の発見!
Looking over manuscripts
Of unpublished rhyme
Drinking my vodka and lime.
"A hazy shade of winter",1966
我が家にはS&Gのベスト盤しかなくて、ああ、また買わなきゃいけないアルバムのリストが増えちゃった。
蛇足ながら、"The boxer"が、ボクサーの歌じゃないって、知ってました? いままで50数年生きてきたけど、そのあいだにこの曲の日本語訳を読んだのは、おそらく数回か。わたしは知りませんでした。まあ、どんなふうに解釈しようが、自由ですけど。
2014年1月10日金曜日
Love story:バミリテープ
ヒロインは暗転ののち蓄光のバミテの作る星座の中に / 伊波真人
昨年の角川短歌賞を受賞した作者の最近の作。
本人の解説によれば、この人の作る歌は「すべて」フィクションである、らしい。自分で場面を設定し、ストーリーを考え、主人公(作中主体)のキャラクターを考え、それから歌を作る。
まるで小説のようだ。
ふーん、そういう歌もあるのかと、またひとつ勉強した。
で、この歌である。
映画監督と女優のラブストーリーを描いた連作のなかのひとつ。
バミテとは業界用語である。バミリのテープ。舞台上の立ち位置や道具の場所を覚えておくためのしるし。
かつてぼくが舞台の仕事をしていたころ、バミリのテープは仕事の必需品だった。芝居で暗転が必要なときは蓄光のバミリテープを使う。
さる劇団の二人が「ラブストーリー」という連作の芝居をしていたことがあった。ぼくはそのうちのいくつかにつきあったのだが、ある時ディズニーの特集で「ピノキオ」のパロディをやった。
30分くらいの話なのに、場面転換がやたら多くて、しかもつなぎは完全暗転で、ナレーション。決まったサイズの時間のあいだ(1分もないくらい)に、役者を出し入れし、小道具を出し入れしなければならない。
で、活躍するのは蓄光テープなのだが、場面が多すぎて、バミリも多くなる。暗転になった瞬間、舞台の上は「天の川」だー。
「ピノキオ」のヒロイン役の役者は目が悪く、暗転になった瞬間に舞台に立ちつくしている。その役者の手を引いて、毎回舞台そでまで連れて行くのが、ぼくの主な仕事だった。天の川の上を二人で歩いていく。
その役者はいまテレビで売れっ子に。よかったね。
2014年1月5日日曜日
two songs:たまごとなみだ
最近短歌系の本をたまに読む。雑誌「角川短歌」のバックナンバーもときどき図書館で借りる。
短歌については全くのシロートである。初心者である。短歌を読むときのポイントみたいなものが少しでもわかれば、と思うのである。
ほんとうにおれのもんかよ冷蔵庫の卵置き場に落ちる涙は / 穂村 弘
がんばっていたねなんて不意に言うからたまごごはんに落ちているなみだ / 永田和宏
どちらも有名な歌人の歌である。
卵と涙、が共通しているのはたまたまである。
どちらもわかりやすいと言えば、わかりやすい歌かもしれない。
ああ、短歌ってこういうもんなんだなあ、となんとなくひとりでごっくんと飲みこんだのであった。
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