2010年10月28日木曜日

Crazy heart:客のいないライブハウスのように

ジェフ・ブリッジスがアカデミー賞を取った「クレイジーハート」を、来年2月に閉館が決まっているシネコンで見た。客はぼくたちふたりだけだった。ぼくたちがいなくても、映画は予定時間には、上映されるのだろう、客席に誰もいなくても。映画のあいだ、客のいないライブハウスで歌うシンガーのことを考えていた。

ありきたりのストーリー展開と、ありきたりなキャラクター。ちょっとがっかりだ。ブリッジスには、はまり役過ぎて、おもしろみがない。やっぱり、ちょっと切れかかった、ネジが少しゆるんだような、キャラクターがいいと思う。「フィッシャーキング」とか、「ビッグリボウスキ」とかのブリッジスが。アカデミー賞を取るには、これくらいがいいってことかな?

ラストに出てくる野外音楽堂はどこのものなのだろう? 山の中にあって、ロケーションがすばらしい。産業としての音楽の規模は、日本とは全然違うぞと思わせるステージだ。

2010年10月27日水曜日

A widow for one year:ハリーの薪割り

アーヴィングの「未亡人の一年」を読んだ。このところ忙しかったり、ヒマだったりでペースがつかめず、読むスピードもバラバラで、結構長い時間かかった。
主人公の作家は、自分のことは書かない、自伝的要素は100%排除すると言い切る。「記憶より想像の方が純粋だ」。
アーヴィングも昔のインタビューでそんなことを言っていたような気がする。
作家がたくさん出てくる小説だ。
アムステルダムの元警官ハリーがヴァーモントへやってきて、すんなりと薪割りの生活になじんでいくところが、なんだかよかったね。
岐阜のあたりも今週はいよいよ木枯らしだ。ストーブシーズン開幕のごあいさつにやってくる。

2010年10月26日火曜日

zazaradio:ラジオが終わる日2

ありがとうございましたと言いし夜ざああと音せり閉局のラジオ / 藤沢あかり
(朝日歌壇10月25日より)

やっぱりFMを聞かない生活になった。残念だが仕方ない。
家に転がっているいくつかのラジオのチューニング部分には、かつてradio-i だった79.5MHz と、NHKの83.6MHz のところにマジックで印が付けてある(デジタルチューニングじゃないんだね)。
いま79.5は、ざああというだけだ。
どんなものにも終わりはある。変わらないものなんてないんだと、歌っていたシンガーもいたっけ。

2010年10月20日水曜日

Bruce Hornsby:秋の歌

livedownから、Bruce Hornsbyのliveがダウンロードフリーですというお知らせが来たので早速手に入れた。CD3枚分、20曲のライブ。場所も日時もバラバラなコレクションではある。
演奏は悪くない、録音も悪くない。リードヴォーカルの声質もまあまあ好みだ。
難があるとすれば、音に隙間がない。分厚い感じだ。キーボードプレーヤーのバンドなんだから仕方ないかと思うが、シンセのソロのように聞こえるところは、ちょっと暑苦しい。

Bruceは、ブレント・ミドランド急死後、新しいキーボードが決まるまで、G・デッドのキーボードを務めた。新しいメンバーにウェルニックが決まった後も、しばらくサポートメンバーとして、ツアーに同行していた。

Furthurにまったく興味を失ったいま、新たな追っかけバンドを捜しているところ。W. panic、 UMからライブのお知らせが毎日のようにくるが、どちらも好みのバンドにはならなかった。これは仕方ない。

先日 karla Bonoff の1枚目と2枚目をダウンロードで手に入れた。どっちもCDを持っていなかった。
どちらも分類としては、秋の音楽である。それ以外の季節にはあまり聞きたいと思わない種類の楽曲として、自分の中には記録されている。
だから、いましかないと2枚まとめてDL。

2010年10月18日月曜日

80's pop:文壇アイドル

事務所のサイトのリニューアルをやろうとしているけど、なかなか進まない。簡単なテーブルができない。cssというのは、やっかいなものだ。

空いた時間に斉藤美奈子の「文壇アイドル論」(2002)を読む。
80年代に入って、サザンやユーミンがウケたのと同じ流れで、ムラカミや俵万智、よしもとばななが受け入れられた、という指摘がなかなかおもしろかった。
「ポップな文体」を発見した者が、新しいヒーローとして受け入れられていく。それが80年代だったと。サザンとムラカミのデビューが1979年だというところが、象徴的だ。
文体はポップだけど、中身は保守的で演歌的な叙情性を引きずったような物語が多いのも、特徴のひとつだと言う。
なるほど。そうだなと思うところも。よしもとはコバルト系だよという展開はとてもおもしろかった。

斉藤美奈子はときどき読む。おもしろい。
ずっとアーヴィングの「未亡人の一年」を読んでいるけど、進みませんね。おもしろいんだけどさ。

2010年10月16日土曜日

Merseyside derby:猛暑のシスコと初雪のモスクワ

毎日世界の天気をチェックしている。
10月15日。ここ2,3日サンフランシスコは、30度を超える猛暑が続いている。こっちが猛暑日の連続で苦しんでいたころ、キミらは20度前後の最高気温の中でクールに暮らしていたんだ。ちょっとはこの猛暑を味わっておくんなまし。
モスクワはこのところ最低気温がマイナスになってきたと思ったら、雪が降りましたね。ロシアのサッカーシーズンはもうすぐ終わりを告げることになる。われらのホンダ君も、雪の中。

リバプールの身売りがついに決まったようだ。現在18位、降格ゾーンにいます。信じられない。選手名鑑を見ると、新しく来た選手もそんなに悪くなさそうなのに、全然うまくいってない。ポルトガルからやってきたラウール・メイエレスに期待しているけど、まだ、自分の居場所が決まっていない感じ。全体にちぐはぐ、ばらばらで、ときどきアップになるスティーブの悲しそうな顔が目に焼きつく。
いつの間にか、プレミア4強チームとは呼ばれなくなり(いまは3強)、スカパー!もリバプールのゲームの中継をやめてしまうんじゃないかと不安にさいなまれている。
今週はマージーサイドダービー。相手のエバートンも17位という、恐ろしい下位対決に。うーん、なんだこりゃ。

2010年10月13日水曜日

collective and compact:日本と韓国のフットボール

ぼくたちの代表は韓国とアウェイで引き分け。日本と韓国は、似た者同士の戦いになっていた。集団的で小さくまとまる。
狭いエリアに20人の選手が集まって、スペースの探り合いはなかなか大変そう。守備的? 攻撃的? そういう分類がむずかしくなってきた。
何を基準にして、攻撃的と分類するのか。ポゼッションか、システムか、シュート数なのか、見た目か。

ある人には攻撃的と映るチームも、別の人に聞けば、ダメだよあんな守備的なチームは、となることも多い。基準をどこにおくかによって、ぜんぜん違う判断になるようだ。
ポゼッションが低くて、ボールを奪ってから、手数をかけず、前線にボールを送り、そこに何人もの選手が走り込むというチームでも、それを何度も繰り返していれば、攻守の切り替えの早い、攻撃的なチームと言われることもある。

そもそもそういう分類が無意味だという考え方もある。
それにしても、あれだけ狭いエリアでのサッカーは、初めてやってきた南米の選手とかが、なじむのに時間がかかるのは当たり前のような気がする。

早く槇野を試してみてくれよ、ザックさん。金崎ももう少し長い時間使ってみないと、わかんないじゃないか、ね。

2010年10月8日金曜日

Red Rocks:ネイティブの呪い


北米コロラド州デンバー郊外にレッドロックスという公園がある。そこには天然の岩山を利用した野外音楽堂がある。
G・デッドは1978年から87年までに合計20回、そこでコンサートしているという。
Internet Archives で、その最初のショーを探してみた。1978年7月8日(土)だ。音を聞く。悪くない。ダウンロードしてみた。問題なかった。もちろんfreeだ。悪くない。
テープに収められた最初の10分間はベースのトラブルで、観客の声が入っているだけだ。ネイティブの呪いが、デッドを襲ったのかもしれない。それを思ったのか、手持ちぶさたのフィルは「侵略者の物語」を語りはじめる。
ベースギターのトラブルは解消して、「Bertha」で、ショーはスタート。ゴキゲンだな。見たかったぜ。

ここは岩山の傾斜を利用したamphitheatre(円形劇場)で、客席の両側にでかい岩山がそびえている。キャパ9000。客席は西を向いていて、ステージの上に夕焼けが見えて、暗くなれば遠くにデンバーの街の灯が見えるという。
いってみたい場所がまたひとつ増えた。

Closing day:ラジオが終わる日

9月30日はradio-iをずっと聞いていた。この日が放送最終日。サンクスメールがたくさん読まれたが、一部のファンだけでは、ラジオ局はなり立たないということだ。残念だけど。ラジオ局そのものがなくなるというので、逆にあきらめもつく、というようなDJたちの反応だった(ような気がする)。

これで、クルマの運転をしながらFMを聞くということもなくなりそうだ。他に聞きたくなるようなステーションはない。NHK-FMでいつも聞く番組はあるけれど、それはとても限定されている。
AMはすでに問題外だし。

そういう意味では、すでにテレビも同じこと。地上波、BSに見たい番組はなし。どうしてそういうことになってしまっているのか、自分にはよくわからない。番組表の隅から隅まで探せば、一日に1時間くらいは、おもしろいと思える番組が見つかるのかもしれないけど、それだけのヒマがない、というか探す時間がもったいない。

別にまあ、文句を言うような筋合いでもないけれど、ちょいと買い物に出かけるときなど、ラジオが聞けないのは不便だなと思う。この前、乗用車のオーディオを取り替えたばかりなのに。
ラジオの衛星放送は日本ではまだ無理なのかな。北米の衛星ラジオ「シリウス」には、やっぱりデッド専門チャンネルがあるのだ。