2013年11月7日木曜日

two books:なごり歌のコレクション


ボラーニョの「2666」は、途中で仕事が忙しくなって、中断した。
代わりに、最近出たボラーニョ・コレクションの中の、短編集「売女の人殺し」を読む。
内容を要約して伝えるにはとても難しい(コロンビアでポルノ映画を作っているドイツ人の話)のだが、「ラロ・クーラの予見」という短編はとても面白かった。ありえない状況を、改行なしの文章で、淡々とつづる20ページくらいの作品なのだが、なんだかとてもすばらしい。こんなに濃い短編を読んだことがない。

それから。
最近テレビドラマになった「東京バンドワゴン」というのは、どんな話なのかと(一度も読んだことがないので)、作者の小路幸也の棚を(図書館の、もちろん)見ていたら、すぐ上の棚に、朱川湊人の本が並んでいて(こちらも一度も読んだことがない)、「なごり歌」という本の表紙は、以前に大変世話になった森英二郎さんの版画だったので、内容をよく見もせず、借りてみた。

文体がどうの、と言える立場でもないので、特に言及はしないが、テーマをうまくつなげた連作短編集として、表紙の団地の絵の雰囲気にうまくマッチしていると思う。