"Road trips vol.2 no.1 MSG September '90" というデッドのライブをホンモノで(つまりジャケットとCDがついているアルバム)買った。発売してすぐだったので、オマケのCDもついて3枚組。12月24日に届いた。やってくれるじゃないかと、ひとりで感激していた。
それまでいたキーボードのブレント・ミドランドが死んでしまって、代役にとりあえずブルース・ホーンスビィが入って、新しく決まったキーボードのVince Welnickも急きょ参加というあわただしい時期の、Madison Square Gardenのライブだ。
ホーンスビィのピアノはぜんぜん問題ないのだが、ウェルニックのキーボードが耳につく。主にシンセを弾いているようで、どうもこのごろこいつがぜんぜんダメなんだ。うるさいし、うそくさい。どんな音も出せるなんてのは、まがい物の象徴じゃないか。
もちろんバンド全体としては何も問題はない。72年のライブと比べれば、その円熟味は歴然としている。
少し前に本屋で見つけた「スケルトン・キー(A dictionary for Deadheads)」で、ウェルニックを探してみる。弾いているのはシンセではなく「MIDIキーボード」になっていた。なるほど。
「(ステージで)演奏していないときが一番重要なんだ。聴くことが何より重要だなんてバンドを、私は経験したことがなかった。今何が起きているのかを知って、演奏をしすぎないことだ。」という彼のコメントがのっていた。なるほど。
だけど、9月18日のMSGでのショーのアンコール(たぶん)「Knockin' on heaven's door」での、ウェルニックは明らかに演奏しすぎている。