2012年8月22日水曜日
Never let me go:オススメでもない本のこと
1.図書館で何気なく手にした「途方に暮れて、人生論/保坂和志」。
この作者はぼくと同じ年である。だから、どうというわけではないが、気になる存在ではある。
人生論にも、世代論にも別に興味はないのだが、そうだなー、と思うところがあったので、勝手にピックアップ。
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「なになに世代」という呼称を持たずに来てしまった私の学年は、傍から見たら特徴がなく、傍から見て特徴がないということはじつは本人たちにとっても特徴がないということなのだけれど、それゆえ語るべき特徴に守られず、「個人レベルの人生とは特徴がないものだし、あったとしてもたいしたものではない」という<真実>を、抵抗なく受け入れることができる。人生とは人からラベリングされるようなものではない。もともと人生に貼るラベルなんて存在しない。
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なんだか、言っていることはよくわかんないかもしれないけれど、この少し前に「自分の人生においてすら、自分が当事者であることは些細なことなのだ」というフリがあって、まあこんな展開になっているんだけど。
まあ、なんというか、いつも自分の現実の生活に、現実感のようなものを見いだせないまま生きているようなぼくなどは、要するに当事者意識が欠けてますねん、ということなのだろう。
2.しばらく前に映画を見て、それから原作を読んで、その切なさに胸を締めつけられっぱなしだった「わたしを離さないで/カズオ・イシグロ」。
音楽が、というか1本のカセットテープがこれほど、大事な小道具になっている小説もめずらしいかも。本の表紙もカセットテープだ。
ネットで調べてみると、いろいろ出てきた。
作中の"Judy Bridgewater"なるシンガーはフィクションで、実はムラカミハルキが作者のイシグロに贈ったダイナ・ワシントンのアルバムに入っていた曲がモチーフになっているらしいとか、この曲を入れたステイシー・ケントというシンガーの2007年のアルバム「市街電車で朝食を」には、なんとイシグロが作詞した曲が何曲か入っているらしいとか、なんだかどんどん小説から離れてしまって、収拾がつかず。
3.音楽と小説、というお題で手にした「アンダー・マイ・サム/伊藤たかみ」。作者の名前も知らなかったけれど、タイトルだけで借りてみた。
なんでもいいから頭の中を小説で満たしていたい、というような、というか実はもっとせっぱ詰まった、考えることを停止したい、というような状況が、夜中の1時ころに突然やってきて、4時ころ眠くなったときには、この本を読み終えていた。
なんだ、これ。どこが、ストーンズやねん。
もちろん、そんな連想をしたぼくがアホやったんですけど。
