2012年6月9日土曜日

song of P.F.Sloan:30年の隠遁生活



萩原健太さんのお薦めだった Rita Wilson か、Rumer か迷って、Rumer のアルバムをアマゾンで購入(同時に買ったのは、Bonnie Raitt の新譜と、Tedeschi Trucks Band Live)。

パキスタン生まれのイギリス人女性シンガーの2枚目。ぜんぜん知らない名前だった。ボーナストラックを含めて全16曲が、70年代のカバー。ほとんどが、無名の曲ばかり(Paul Williams や Neil Young は、有名だな、それに Hall & Oates の曲は大ヒットかな)。

アルバム1曲目は、Jimmy Webb の "P.F. Sloan"のカバー。オリジナルは1970年だ。知らなかった。この曲のことは。PFスローンの名前はもちろん知っていたけど、「孤独の世界」で覚えていただけ。
彼は60年代後半のダンヒルレコードでソングライターをしていた。
"Eve of destruction"の作者でもある。
60年代の終わりごろに、業界から姿を消したようだ。以来30年間ほど、隠遁生活。病気がちだったという記述もあるが、詳しいことはわからない。00年代になって、復活のアルバムを出したようだ。

I have been seeking P F Sloan
but no one knows where he has gone

こんな歌もめずらしい。実在の人物の名前(といってもペンネームのようだが。母親がルーマニア人だったか)を歌のタイトルにするなんて。

yes, but you just smiled and read the rolling stone while he continued singing
aww yes now a listen to him singing

ネットで調べると、ぼくの大好きな Jennifer Warnes も、そのむかしこの曲をカバーしていたし、ずっと最近になって、作者の Jimmy Webb と Jackson Browne のデュエットというのもある。Jackson が自分のライブで歌う音源も聞いた。

こんなに歌われて、隠遁生活を続けるのは、大変だったかなあ、と同情してみたりする。
潜在的隠遁生活願望を持つぼくのような人間には、30年間は魅力的だ。もちろん、20代のころに作った曲の印税があったからこそできた隠遁生活だろうけど。

Rumer のアルバムの方は、なんというか、声がちょっと甘く、ときどきカレン・カーペンターに聞こえるときもある。カレンの声に、リンダ・ロンシュタットの選曲センスを混合して、カーラ・ボノフの西海岸フレーバーをふりかけると、Rumer のできあがり、なんて書くとほめすぎかな。
朝の自転車散歩のBGMには最適です。

あらためて youtube を見ていたら、こんな映像が出てきた。
http://youtu.be/WYRD0ZTeYrw
Jimmy Webb と Rumer の共演。2012/5/15公開だから、最近の映像だと思われます。