2018年1月26日金曜日

2666

 ドイツに戻って3か月たったころのある晩、アルチンボルディが姿を現わした。
 ロッテはもう寝ようとしていたところで、寝間着を着ているときにブザーが鳴った。インターホンで、どなたですか? と訊いた。
 「僕だよ」とアルチンボルディは言った。「君の兄貴だ」
 その晩、二人は夜が明けるまで話し込んだ。

-ロベルト・ボラーニョ / 2666 (2004) 852ページ