2016年8月31日水曜日

楽園はふたつ?:Paradises lost

アーシュラ・K・ル・グインの「世界の誕生日」という文庫に「失われた楽園」という短編が入っている。
ル・グインの本を読むのは実は久しぶりだ。ずいぶん昔に(80年代ころ)、「闇の左手」とか、「風の十二方位」とかのSFを読んだ。「マラフレナ」や「オルシニア国物語」はとても印象に残っているが、こっちはSFではない。「マラフレナ」をもう一度読もうとして、サンリオ文庫を出してみたが、字が細かすぎてあきらめた。電子で今は読めるんだろうか?(探したけど、ないみたい。こういうのなら電子で読みたい)

「ゲド戦記」を読んだのは、さらに前のことだが、ル・グインの本は、しばらく読んでいなかった。
今回の「世界の誕生日」は短編集で、だいたいがSFというジャンルである。

楽園はひとつじゃない。でも、キリスト教世界で「楽園」といえば、指すものははっきりしているのだろうと思う。
日本にだって「楽園」はいっぱいある。岐阜にも環境楽園というのがある(ここでの夏のイベントは「夏の楽園祭」というらしい)。

「失われた楽園」は、ル・グインらしい展開のSFだった。
地球とよく似た環境の星に移住すべく何百年もかけて、星間飛行を続けている人たち。いざ、目指す惑星に着陸という前夜に、着陸したくない人々がこのまま「永久に」宇宙を旅したいと言いだし、着陸派と別れる。
さて「楽園」はどこに?