ウルグアイの奥地に暮らす作家の未亡人と愛人、その娘、作家の兄と恋人の男性。そこへイラン出身のアメリカ人が訪ねていく、というところから物語はスタート。
作家の両親はドイツから逃げてきたドイツ人(母親はユダヤ人)で、未亡人はフランス人で、愛人はアメリカ人。兄の恋人は映画では日本人(真田広之)、原作ではタイ(系ドイツ)人。
これで面白くないはずはなく、映画のあと原作を読む。原作はピーター・キャメロン。
結構長い話で、最初は冗長に感じられたが、だんだんペースになじんでいく。イラン系アメリカ人、という存在をイメージすることは簡単ではないが、カンザス大学で文学を教えている、というと実はもっと難しいような気もする。
「あたらしい名前」、ノヴァイオレット・ブラワヨ。ジンバブエ系アメリカ人。現在はアメリカの大学で文学の先生。「物語」の質はぜんぜん違うものだが、これはこれでおもいしろい。
今月の1首
鉄塔の見える草原ぼくたちは始められないから終はれない / 山田航