「アメリカの国旗が、学校の庭に、車に、家々のポーチのスイングチェアにある。その年の感謝祭、わたしは実家にボブ・ディランを連れて帰る。」
という書き出しで始まる「ノース・オブ」という短編が収録された「楽しい夜」という短編集を読む。
うーむ、いいねえ、ディランを連れていく、ってか。
設定はイラク戦争が始まるころだから、2003年ごろか。てことは、ボブは60を超えたジイサンなんだけど。
自分のバンドとずっとツアーをしていたころだから、まあ、忙しかったと思うが。そういえば、いまは日本にいるんだな。
ボブさん、ひとこともしゃべらないけど、存在感抜群(あたりまえだ)。でも、実家のお母さんはボブのことを知らないし、これからイラクへ戦争しに行くという兄は、気がついているんだか、いないんだか。
作者はマリー=ヘレン・ベルティーノ、岸本佐知子編訳。