2015年4月17日金曜日
気品と格調:Arcangelo Corelli
「バロック音楽」。初版が1972年。高校生の時に買って、読んだ。でも、あんまり理解できなかったと思う。
10年ほど前、近所の図書館で廃棄本の配布をしていて、そこに並んでいたのをもらった。
それから、またずっと本棚の奥に立ったまま。40年以上前の本じゃ、書いてあることも古いんだろうな、と。
きのう、何気なく手に取ってみると、書いてあることがよくわかるのである。基本は何も変わっていないのである。
最近では「バロック」より「古楽」と呼ばれることが多くなり、使われる楽器も「ピリオド楽器」が多くなったけれど、根本のところの考え方は変化していない。
「第一、わたくしにはヴィヴァルディの音楽の品のなさが耐えられないのである」(126p)。
いやいや、著者の皆川達夫さんはまだお元気なよう(1927年生まれ)ですが、バロック音楽の紹介の本なのに、これである。いいじゃありませんか。ヴィヴァルディにもいい作品はあるけれど、「底抜けに歌いさわぐだけで」「仰々しい」。
それに比べてコレルリの音楽に対しては、「激情の表情とか巨匠技の誇示といったものがいっさい避けられ、」「気品と格調とによって貫かれて」いると絶賛。そおかあ、そうなんだよな。高校生にはわからぬぞ、その良さは。
コレルリが作り出したコンチェルト形式やソナタ形式は、ヨーロッパ全土に大きな影響を与えた。
ときどきダウンロードしていた Naxos の ClassicsOnline がリニューアルして、HD や LL ファイルを扱うサイトになっていた。
そこで見つけたのが、Kimiko Ishizaka の平均律。この寒そうな教会(?)の写真のジャケットが目にとまった。彼女の名前は知らなかった。調べてみると、ドイツ生まれのハーフで、ドイツで活躍しているらしい。
平均律は高校生のころから聞いているけれど、いま家にあるのは Keith Jarrett のピアノ盤だけで、クラシック系の音楽家のものがない。
ダウンロードして聞いてみた。グールドやキース・ジャレットより、タッチがやわらかく、コロコロ転がっていかない。
落ち着いた演奏で、ジャケットのイメージによく合っていた。
