2013年9月8日日曜日
on the road:改行のない小説
ジャック・ケルアックの「オン・ザ・ロード(スクロール版)」を読む。2010年に出たものだ。
1957年に出版された「オン・ザ・ロード」は、実は50年代の初めころにはほぼ完成していて、長い時間をかけて校正やら交渉やらをして、出版されたということらしい。
そのほぼ一番最初のバージョンがこのスクロール版で、トレーシングペーパーを何枚もつないで、タイプライターで一気に書いたというもの。
もうご存じの人もいるだろうが、最初から最後まで、改行がひとつもない。全部つながっている。
たとえば写真の右ページの3行目、「さて」から、正式版では新しい章に入るのだが、もちろんそんなページ替えもない。
改行の多い最近の日本の小説を見慣れた目からすれば、これは何とも読みにくい。でも、まあ、慣れると特に気にもならない。スピード感を出すにはいい方法なのかも。
恥ずかしながら「オン・ザ・ロード」を読んだのははじめて。
スクロール版、カッコイイと思います。
誰も読んだことのない新しい小説を作るには、新しいスタイルで、新しい文体でつくるしかないということなのかも。
「オン・ザ・ロード」は、コッポラが権利を取得したまま、映画化がなかなか実現しなかったけれど、ついに映画公開! ほーっ。
