2013年8月20日火曜日

DF and Berlin:野生の探偵たち

メキシコシティのことを、現地の人たちはDFと呼んでいるらしい。「連邦直轄区」の略だ。
ロベルト・ボラーニョの「野生の探偵たち」の上巻を読んだ。おもしろい。けど、登場人物が多すぎて読むのが大変。
だいたいはメキシコシティが舞台なのだが、基本的な主人公ふたりは、シュールリアリスト詩人でヒッピーで、世界中を旅する、ってのがまずベースで、その旅先で出会った人たちのインタビューを集めた、という形の小説である。

ややこしい構成なのだが、読みはじめると止まらない。

作者はチリ生まれ、メキシコで青年時代を過ごした後、スペインへ。2003年に50才で亡くなっている。

もう1冊の「ベルリン1933」は、タイトル通り1933年のベルリンを舞台にした小説だ。きわめて政治的な背景を全面に押し出した話で、ふだんそういう生活に縁のない人間には取っつきにくい面もあるけれど、やっぱりおもしろい。
図書館で、ドイツの歴史コーナーへ行くと、ヒトラー、ナチス関連で半分以上を占める。べつにそういうものに特に興味があるっているわけじゃない。でも避けて通れない部分でもある。
「ナチスのようにこっそりと憲法改正して」みたいなことを言っていた大臣もいたけれど、ぼくらは知っているようで知らないことのほうがとても多いのだから、なんでも読んでみることにする。