行政書士会の研修に出た。「マーケティングを学ぶ」というテーマで、経営コンサルタントの先生が話をしてくれた。年商2000万の夢を持て、という。
最初は興味ぶかく聞いていたが、だんだん気持ちは離れていった。
なんといってもぼくには夢がないのだ。夢がなくても生きていける、というテーマをいかに実践していくか、日々つらつらと考えているような人間に、夢を持て、という講義は馬の耳に念仏、豚に真珠、犬に論語、のたぐいである。
自分の中での人生設計では、余生はあと15年くらい。
世界1周旅行も、ベンツも別に興味はない。(まったく何もないというのは、変でしょうといわれれば、ドイツのフースバル・シュタディオンめぐりには、行ってみたいという希望くらいはあるけれど)
死の床で自分は何を後悔するのだろうかと、ふと考えた。
「読みたかった本、聞きたかったレコード、見たかった映画」。
ラストソングは何にするか、真剣に悩んだりしているが、たぶん仕事のことは何も考えないだろうと思えるほど確信的に浮かんでくる。
自分の、仕事に対する基本のコンセプトのようなもの、を書き出してみた。
*楽しんでやること
*手を抜かないこと
*人と違うことをする
*考えすぎないこと
最後の「考えすぎない」というのは、仕事がなくても考えすぎるな、というようなことかもしれないし、まあ、あってもなくても、ほどほどに仕事をして、ほどほどの暮らしをして、ほどほどに死んでいくのがいいのではないか、というようなことだ。
そういうレベルでいろんなことを考えたいと思っている。
「自分は死ぬまで生きるために生まれてきたのである。それだけだ。それ以上でもそれ以下でもない。」
たらちね国際大学の桑潟幸一準教授はそう語るのであった。ザッツ・ライト。(奥泉光「桑潟幸一準教授のスタイリッシュな生活2・黄色い水着の謎」より)
(この文章は仕事のサイトのために書いたけれど、結局ボツにした。新たに営業スマイルを持って書きなおしたが、どこがどう違うのか、誰にもわからないだろう。
58才、大阪のドラマーの死は、確実にいまの自分をゆさぶっている。
「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」という話なら、もう少し肯けたろうけど、すこし残念だ。)
