2010年5月31日月曜日

biginners:作家と編集者のあいだ

レイモンド・カーヴァーの「ビギナーズ」は、ある意味恐ろしい本だ。
短編集出版のために、作家の書いた原稿を、編集者がみずからカットして出したのが「愛について語るときに我々の語ること」。
「ビギナーズ」は、作家が書いた最初の原稿を、出来る限り復元したものだ。
訳者(ムラカミだが)の解説によれば、60%、70%カットがざらである。

編集者の作業のいきさつは省略するが、ぼくらはもともと、ばさばさに切られた作品に接して衝撃を受けたわけだし、それらの作業が作品の価値を落としているとは思えない。
元の原稿を読むと、全体の背景がよくわかってくることは確かだが、なくてもいいような気もするから不思議だ。
でも。

ボクのようなわかっていない人間が、あれこれ言うのはどうかと思うので、これ以上書かないけれど、作家と編集者の幸福な共同作業というものに、なんとなくあこがれを感じていた者としては、作家の側からのこの検証には、驚きを感じえない。

結局のところ、作家は自分で書き、編集者は自分で編集する、ということだ。

2010年5月25日火曜日

Who fight?:男前のモウリーニョ、顔が引きつった岡ちゃん

今シーズンのチャンピオンズリーグは結局インテルが優勝した。準決勝でバルサを下した時点で、優勝はもう決まっていたのかもしれない。
そのゲーム運びはスタイリッシュとも言えるほど徹底したもので、スキとか嫌いとかのレベルを超えた、有無を言わせないものであった。
ボールポゼッション35%くらいで、ずーっとバイエルンにボールを持たせ、ボールを奪っては前線へぽーん。そこにはミリートが待ちかまえて、ぼーん。決まり。
ある意味うつくしい。何事も徹底されれば、うつくしい。中途半端なものはみにくい。

3冠を置きみやげに、モウリーニョはレアルに行くらしい。ほー、そりゃ何でも許されるほどの栄誉は勝ち取ったんだから、文句は言わないけど。どうやらミリートも連れて行くとか。ほー。

で、こっちの、我らが代表。韓国に0-2。またもや完敗。
それを、パクと俊輔の差、だといったら、俊輔君に失礼か。他の選手に失礼か。
まあ、だいじょうぶだよ、オレらの代表。ピークはまだこれからだよ。

2010年5月24日月曜日

almost cut my hair:ロンゲのころ

当然のことながら、事務所のオフィシャルサイトはやっぱり必要だろうと考えていた。その新しいサイトのために、自分の写真を載せることはイメージしなかったが、自分のプロフィールを載せた方がいいかも、とは考えていた。
でもどうやって書けばいいのか、見当がつかず(書くことが多すぎる)、つらつら考えていると、ふと、髪の毛を切ったのはいつごろだろう?(つまりそれまでは長かった)、ヒゲを伸ばしはじめたのはいつだろう? と思いあたる。だけど、これがよくわからない。

どこにもそんな記録は残していないし、まめに写真の枠に入るタイプじゃないし、写真をまとめることもほとんどしていないので、さっぱりわかりません。

わかりませんが、1992年ころがひとつのポイントであったな、というのがなんとなくおぼろげに浮かんでくる。きっかけが何であったかもなんとなく覚えているのだが、今はまあいいや。

92年といえば35,6才という年齢。
大学に入ったころからたぶん伸ばしていたと思うので、20年近くはロンゲだったわけですね。プロフィール的には。
ヒゲはたぶん、髪の毛を短くしたときに、代わりに伸ばしたような気がする。

で、まあ、そんなわけで、新しいサイトをオープンしました。「走る代書屋!」
アドレスは「こわれていないラヂオ」と同じです。
スタイルシートというのに、少々手こずりましたが、できたものは、ぜんぜんスタイリッシュじゃありません。
プロフィールはまだ考案中です。たぶん載せないと思うけど。

2010年5月20日木曜日

no represent:ことばの海

「1968」を毎日少しずつ読んでいるけど、やっと150ページくらいまで来たところ。関係者、当事者はもちろん、マスコミからの引用も多いので、ある意味「神話」はどのように作られていったのか、という検証作業でもある。
60年代後半、大学進学率は15%くらいで、その大学生のほとんど8割はノンポリだったことを考えれば、そもそも「全共闘世代」というくくり方がまずおかしいのではないか、という問題提起から、この本は始まる。
あるいは「ビートルズ世代」というけれど、当時、ビートルズを聴いていたのは、クラスでひとりかふたりだけ、あとは橋幸夫と舟木一夫だったという証言もたくさんある。
前にも書いたけれど、これは歴史研究の論文だ。当時を語ることばをひとつひとつ検証していく。本当に「文化革命」があったのかどうか。

それはたとえば、アメリカ人はみんなロックが好き、という幻想と同じようなもので、団塊の世代というのは、みんなビートルズが好きで、ゲバ棒もってデモに行ってた、というのも単なる神話なんだよ、ということかもしれない。

蓮實 重彦のことばが印象に残った。当時東大の教員だった彼には、全共闘のやっていたことは時代遅れの祭典にしか見えなかったと、90年代になって雑誌に語っている。そのときのタイトルがこれ。
「なにものによっても『代表』されないし、またなにものをも『代表』しない」。
この人は結局東大総長になるけど、今は映画評論家。嫌いな監督はデヴィッド・リンチ、リドリー・スコット(wikipediaより)だって。

2010年5月12日水曜日

muchos libros:1968

県図書館からメールが来て、「1968(小熊英二・若者たちの叛乱とその背景)」上巻を借りに行った。
見るからに分厚い。1000ページを超えている。Ooh。
本文に写真などもちろんない。
貸し出し期限は3週間。次の予約が入っているから、延長はできない。全部読むのは無理!

だけど、読み始めた。おもしろい。雑誌や新聞、本などから切り抜きを集めて、著者のコメント、というのがだいたいのパターンだ。だけど、その出典となっている雑誌や本の量が半端じゃない。
エッセイでも、ノンフィクションでもなく、やっぱりこれはあくまでも歴史研究の論文なのだと思う。
出典には「展望」や「プレイボーイ」の名前が見えるし、室謙二や中川五郎の文章もある。
ちまたではこの本に対する批判もいろいろあるようだが、まず読んでみなければわからない。

もちろん団塊の世代ではなく、その年小学校6年生だったボクに、その時代の「若者」たちのやろうとしたことがよくわかる、というようなことではないのだが、固有名詞を読んでいくと、あれっ? この人の名前、知ってるよなあ、ということがたびたびあるのも、確かなのである。

仕事もなんだかちょっと忙しくなってきたのに、ボクの本棚は3カ所の図書館から借りた本が並んでいる。
*アーシュラ・K・ル=グウィン / なつかしく謎めいて
*レイモンド・カーヴァー / ビギナーズ
*井上ひさし / ロマンス
*森まゆみ / 女三人のシベリア鉄道
*テス・ギャラガー / ふくろう女の美容室
*HTML&CSS辞典
*村上春樹・柴田元幸 / サリンジャー戦記(これは本屋で買ったよ)
いつ読むんだろうね、まったく。

2010年5月11日火曜日

who are you?:南アフリカへ行こう。

南アフリカへ行く23人が決まった。ほぼ順当な顔ぶれだが、個人的には、槇野や佐藤寿人、小笠原を呼んで欲しかった。
キャラクターとしてはぜんぜん好きになれないんだけど、小笠原は逆境で力を発揮するタイプのような気がする。カメルーン、オランダに2敗してあとがないデンマーク戦で、ボランチをつとめることができるのは、小笠原だけじゃないの?
Jリーグ3連覇したチームのキャプテンが代表にいないのは、やっぱり変じゃないの?

変と言えば川口か。えっ? 誰? みたいな。
ちょっと前のサッカーマガジンに、ほぼ当確の16人の他に、あと誰を選んだらいいか、というアンケートがあって、8人の記者やジャーナリストがそれぞれ答えているんだけど、川口を第3キーパーに押している人がひとりだけいた。
後藤健生さんだ。
川口を呼ぶことで、楢崎は精神的に安定するだろうというコメント。なるほど。鋭い。

that's the way it is:完敗

今シーズンはじめて、FC岐阜のホーム、メドウへ行った。相手は現在首位の柏。お目当てのフランサはもちろん来なかった(あの芝じゃケガが怖い、か)。古賀君も来なかった。先発をよく見ると知らない選手ばかり。途中交代で入ってきた北嶋君は、よく知っているけど、いいところはなかった。
もっといいところがなかったのは、岐阜の方で、シュート2本。
FCは2週間で5ゲーム、それもほとんどメンバー固定だ。選手たちはへろへろ。まともに試合をできる状態じゃなかった。
見るべきところは何もなし。柏サポのやたら元気な声だけが印象に残った。

メドウのメインスタンドで、ぼくらの後ろに座っていたグループのうちのひとりは、カミサンがたまに読んでいるFC岐阜関連のブログを書いている人だったようだ。
彼らは、JFLの試合経過をチェックしながら、「ボールを大事にしろよ!!」なんてヤジを飛ばしている。

そういえば、客席からのヤジってのも、久しぶりだな。
グランパスのときは、けっこういた。そういう人。うるさかった。
岐阜のスタンドでは、やっぱりまだ珍しいよね。

最近ぜんぜん起用されない橋本ブグル君は、この日もスーツ姿で、ゲートあたりを歩いていた。
ぼくらの後ろにいたグループの会話を聞いていると、どうやらブグル君は、選手交代に異議を唱えて、監督に干されているようだ。
全員へろへろの選手たちと、元気そうだけど、さびしそうなブグル君。なんだかね。世の中、うまくいかないよね。

グランパスはケネディの2発で仙台に勝った。よかったね。
ケネディの髪の毛切って、髭そって、平山のユニフォーム着せて、南アフリカに連れてったらダメ?

2010年5月1日土曜日

standing on the moon:ピース、ピース。

開店のお祝いを自分で買いました。
"Grateful dead / Crimson,white & indigo:Philadelphia,July 7,1989"
2010年4月20日発売のニューアルバムです。CD3枚にDVD付き。Californiaのdead.net storeから送られてきました。作ったのは、Rhino recordsなんですけど。
87年のシングル「Touch of grey」が大ヒットしたおかげで、新たなファン層を獲得したデッドは、演奏会場もだんだん大きくなり、この日はJFKスタジアムだ。おお。
というわけです。音は聞きました。よい。に決まっている。
映像はまだこれから。ネットでサンプルを見たけど、でっかいスタジアムですぜ、ホンマ。
タイトルはなんだ? というと、これは星条旗のことなんだね。
「Standing on the moon」という曲に出てきます。

Standing on the moon, I see the soldiers come and go
There's a metal flag beside me someone planted long ago
Old glory standing stiffly, crimson, white and indigo

月の上から、地球を見ている男の話です。とってもきれいな眺めだけど、でもおいらはやっぱりあんたのそばにいたいぜ、とJerryが歌います。
The deadのときは、Warren Haynesが歌ってました。あっちのバージョンもけっこうよかった。Warrenの歌にも味があるネ。
(JFKスタジアムはいまはもうない、ということを今回初めて知りました。89年に閉場だってさ。)

opening day:ピース!

4月26日に「オフィストサキ行政書士事務所」が開店しました。
25日まで(実質23日)は、便利屋での仕事の約束があり(親方はもっと早くから契約解除を勧めてくれていたのだが、行政書士の登録に時間がかかり、結局こういうスケジュールになった)、便利屋の仕事をしながら開店準備をしていた。それなりに忙しく、ブログの更新も、下書きにタイトルを並べたままの状態だった(Dame weekend:,tower of song:自由の歌。歌の自由。,music and lyrics:,feelings:敗者のこだわり)。書きたいことはたくさんあるのだが、時間がない。

24日はぼくらの結婚記念30周年で、ふたりで近所のインド料理屋へ出かけて、たらふくカレーを食べた。うまかった。
すごいですねー、30年なんて、びっくりですねー。もちろん、こんなやつに30年もつきあってくれたカミサンがエライのですヨ。

便利屋には結局丸4年お世話になった。親方は酒を飲まなくなったので、ふたりでお祝い(じゃないか、この場合は。普通は送別会というのかな)をすることもなかった。
人手が必要なときには、手伝いに行くことになっている。ガンの手術後は順調に回復をしているようだが、やはり完全に元の状態には戻っていなくて、いくつかの点でそれなりの苦労をしているみたいだ。

そして26日に開店。花火が上がったわけでもなく、花輪が届いたわけでもなく、その日は自分で名刺を作ってました。
開店後もまだまだやることはたくさんあって、でも仕事だけはありません。残念です。
世間はゴールデンウィークだとか。まあ、勝手にやってくださいな。
ピース。