三つの図書館の連鎖から逃れようとしているのだが、逃れられない。期限になると本を返しに行く。借りた本を全部読み切ることはなかなかないから、罪悪感にさいなまれ、しばらくは借りないでおこうと誓う。
のだが、返しに行くと、たくさん本が並んでいるので、こんなにたくさんあるんだから、借りてやらないと本たちもかわいそうだなと思う。だからできるだけ人気のなさそうな本を選ぶ。ポイントはスピン(しおりのひも)。あれが、本の真ん中辺で、丸まったままになっているのは、誰も借りていない証拠だ。発行から何年もたって、まだ新刊のまま。
そうやって我が家へ仮住まいをしにやってきた新刊本も、ちゃんと読んでやれればいいのだが、やっぱり人気がないのは、それなりの理由もあったりして、スピンを表紙の裏に挟みかえて、そのままお帰り願うこともあったりして、複雑です。
それで、県の図書館でたまたま見かけた「柴田さんと高橋さんの小説の読み方、書き方、訳し方」を借りる。
ついでに隣にあった「物語の作り方・ガルシア=マルケスのシナリオ教室」も借りた。
「死ぬまで自分の文体を持たないようにしたいというのが、僕のひそかな願いではあるのです。」
と高橋源一郎が言うのであった。なるほど。勉強になります。
高橋君がイチオシしていた中原昌也の本も、別の図書館で借りた。(これから読むわけですが…)
片岡義男は早すぎた、というような話にも、感じ入る部分がありました。片岡はムラカミになることだってできたはず、と。(詳しい部分は省略しますけど。ま、要するにカドカワとくっついたのが、どうもね、って、そんなことは言ってないけど)
そんな本です。
サッカー批評と同じで、文学論も、要するに何を言ってもいいんだなあ、って感心しています。
そうそう、こないだは、デヴィッド・ミッチェルの「ナンバー9ドリーム」を読んだ。名作か、傑作かよくわからないけど、"I like it"です、基本的に。
作者はイギリス人なのに、舞台は日本で、うまくできてるなあと感心。ボクはだまされやすいタイプです。