図書館でランダムに本を手に取る。
奥田英朗「東京物語」。伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」。
「アヒル…」には、ボブ・ディランが決定的なイコンとして登場する。「風に吹かれて」を全部ソラでうたえるかどうか。
もちろんボクはうたえない。
「東京物語」には、ジョン・レノンやら、キャンディーズやら、ポリスだのが、ちょいと、あるいは、重要な意味を持って、登場してくる。
時代や場所の特定(あるいは固有名詞としての音楽)にこだわった小説が、普遍性を持たないのかどうか、ボクにはわからない。
自分自身はずっとそういうテーマにこだわった。普遍性なんていらないよ、と。
でも、この小説の中で、音楽は大事な小道具ではあるけれど、その曲そのものをテーマにしているわけではない。
第1話の「あの日、聴いた歌 1980/12/9」というタイトルを見れば、その日がどういう日か、だいたいの人はわかるだろう。
改行の多い文章は読みやすいが、文体には親しみが持てなかった。ちなみにこの人は、1959年、岐阜市生まれだ。なるほど。直木賞だっけか? たしか。
ボク的には「ナンバー」で、コラムを書いている人、なんだけどね。