試験が終わって、かねてからの念願であったG・デッドのDVDを注文した。どうせ送料がかかるので、ついでに「Road trips」のライブシリーズも。
DVDは1990.6.16のMountain View,Shoreline amphitheatreのもの。The Dead(こっちは今年のバンド)が、Shoreline amphitheatreでやっていて、そこが彼らのホームシアターのように書いている人がいた(ちなみにMountain Viewは、Googleの本社があるところで、このシアターのすぐ近くなのだった)ので、ぜひ見てみたかった。動いているJ・ガルシアを見てみたかった。
「Road trips」は、最新のものはVol.3,No.1なのだが、買ったのはVol.2,No.3(発売は09年)で、1974年6月のライブだ。サブタイトルは「Wall of sound」。
ステージ後方メンバーの後ろに、文字通りのスピーカーの壁がそそり立つ。その写真がジャケットにある。
むかし話に聞いたことはあったが、実際に写真で見るのははじめてだった。
スタジオ用くらいの大きさのスピーカーが大小とり混ぜて641個。それが最高9メートルくらいの高さまで積み上がっている(ステージ写真で測ってみた。間口は13メートルくらいか?)。
写真はpechner.smugmug.comというサイトに行けば見ることができるので、ぜひ見てほしい。
「それは豪華な音だった。ずばぬけて透明だった」と、GD radio hourのホストであった(たぶん)David Gansは言っている。
「グレイトフル・デッド辞典」によれば、それは、設営にあまりに時間がかかるので、2セット用意して、1チームは常に先行して仕込みをしていたという。
ちなみにこのときのツアーメンバーは(ライナーノートによる)、バンド6人、照明4人、ステージ設営と運搬に7人、音響に10人、マネージメントに3人。合計30人。おお。
もう1チームの方はもう少し少ないとしても、両方で50人は下らないだろう。おお、おお。
これだけの機材と人間をバンドでかかえるのは、当然かなりの負担だったわけで、74年の終わりには、デッドはツアーをやめ、一時活動停止に追いこまれた。
そういうときのライブ音源である。演奏そのものは、普段とあまり変わらないように思える(このころは、ドラマーはひとりだった)。でもステージ写真を見てみると、メンバーの前にはモニタースピーカーがない。自分の出す音は、後ろの壁から聞こえてくるので、モニターはいらないのだ。野外の大きなステージで、モニターがない、というのもやっぱり普通じゃない。
1974年といえば、8月に郡山で「ワンステップフェスティバル」をみた年だ。あのときの音響はどうだったんだろう?
そういえば、あのコンサートに、サディスティック・ミカ・バンドも出ていたなあ…
DVDは、最近の、たくさんのカメラを切りかえての、ライブ映像からすると少し物足りない(特に引いたカメラがないので、ステージ全体が見えないのは残念だ。できたら客席の様子も欲しいのだが)。
音源を聞いていてもわかることなのだが、映像を見てまず思うのは、MCがないことだ。
コンサートはメンバーのチューニングから始まるわけだが、派手なオープニングなどもちろんないし、「Hello!」のひとこともない("We're from Los Angels!" {by Eagles} なんてのも、もちろんないよ)。
曲が終わっても、「Thank you」もなければ、曲のタイトルもなし。カッコエエナー。最高やなあ。そこにあるのは、ただ音楽のみ。カッコエエナー。
(ゆっくり見たいので、DVDについては後日また)