2009年2月22日日曜日

Soul train:ボブ・ディランのように

高橋源一郎「いつかソウル・トレインに乗る日まで」終了。なんだかちょっとはぐらかされた感じの恋愛小説。文体のキレはいまひとつか。ことばの使い方はタカハシらしくていいけど。
偶然なんだが、この作品にもずっとベースのところに、あの時代の運動や、過激派などがでてくるんだった。

読み終わってみると、映画監督が自分の企画ではない作品で監督をしているような、なんだか収まりの悪い文体がいまひとつだ。恋愛小説なんだけど、微妙にそうじゃないというオチは最後に明らかになるわけだが、前半の期待感は行き場を失っていた。
どこかいつも「あのころ」にこだわった小説家だと思っているから、毎回期待はしているんだけどね。

そして、神は細部に宿るのだ。
「わたしが学生の頃、デビューした吉田拓郎の曲なんて、ほとんどボブ・ディランと区別がつかなかった」
そりゃないでしょ。そりゃほめすぎだよ。