ずいぶん前のことだが、8月23日の朝日新聞の朝刊に、村松さんを紹介するコラムが載っていた。
元WAHAHA本舗の村松利史さんだ。
今から10数年前、ワハハ本舗の仕事をしていたことがあった。東京での公演にいくつかつきあったし、地方での公演にもつきあった。
メンバーそれぞれと特に親しかったというほどではない。というか実際のところ、あんまりそういう感じじゃなかった。裏方のスタッフの人たちとは、ずいぶん交流があったけれど、役者さんとは、何となく距離を置いていた。
あるとき博多で、ワハハの座長の佐藤さんと村松さんのふたりのコンビの公演があった。
博多の飲み屋で一度、村松さんとじっくり話をした。村松さんはぼくと同じ年ということがわかって親近感が持てた。彼の考えていることはとてもおもしろかったし、劇団の中で抱えている悩みのようなものも何となくわかった。それ以来、ぼくは彼を仲間だと思っていた。
新聞のコラムは、ドラマに出ている村松さんを紹介するコラムだ(そのドラマはもちろん見たことはないけれど)。村松さんは10年前に劇団をやめている。ぼくがワハハの仕事をやらなくなったのはもっと前のこと。
「夢を持てと、大人はよく言うけれど…。夢がなくても、大丈夫。普通に生きていけますよ、きっと」
村松さんはそう言うのだった。Yeah!!!!
そうだよ、そうだよ。その通りだよ。50を超えたオヤジの意見としては、非常にまっとうに正しいと思う。