FC岐阜のスローガンは「子供たちに夢を」なのかな? 選手入場のとき、Fair playフラッグより先に出てくるのがこれを書いたフラッグなんだから、FC岐阜の場合には、たぶんそういうことなんだろう。
今のFCは、夢を与えるにはちょっと心許ない感じだが、がんばっているってことは、子どもたちにもそれなりに伝わっているのだろうから、少なくとも裏切ってはいないだろう。
今シーズンのブンデスリーガで奇跡といわれているホッフェンハイムの躍進は、用意周到に計算された夢の物語であるはずだ。
01年シーズンはまだ4部リーグにいたというホッフェンハイムが、今シーズンのブンデスリーガで首位争いをしているというのは、01年シーズンに誕生し、実質6部(県リーグ)にいたFC岐阜と比較する意味はあまりないとしても、一人の裕福なオーナーの気まぐれだけではなしえない物語がそこに含まれているはずである。
このオーナー(ドイツでは有名なIT企業の社長らしい)が、自分の生まれた街(人口3000人だって)のクラブを買い取ってまずやったことは、ユース部門の創設だったそうな。
夢というのは、そうやって地味にこっそりと、始まるものなのだろう。
FC岐阜も発足当時は地味で、一般の人たちにはほとんど注目されていなかったけれど、岐阜県の協会の人たちや、勝野さんの気持ちには、強いものがあったはずだし、今シーズン引退する森山が、そこに共鳴したのも当然のことのように思える。
だけど、夢というのものは、いつまでも夢のままでは色あせてしまうし、FC岐阜の現在の姿が、少なくとも夢の(一部の)実現だとしても、現実はとても厳しかったりするわけで、ドリカムは簡単なことじゃないってことだ。(そんな風に簡単に言ってしまうのもよくないけどねー)
クラブの理念という部分で考えれば、あっちとこっちとの比較は難しいが、上を目指すだけが夢ではないということも考え方としては、だいじなことだろうと思う。